ローサス ワルツ《波濤をこえて》 2
彼の名を不朽のものとした曲が、この《波濤をこえて》で、ローサスが亡くなる3年前の1891年、23歳のときに作曲されたものである。
曲は、序奏と終結部とのあいだに、いくつかのワルツがはさまるといった形でできているが、大きな船が紺碧の海を白波をたてながらゆっくりと進んでいく感じを、じつに見事に描き出している。
ゆったりとした流れるようなメロディ、ワルツのリズムに思わず身体がのってしまう。
ところで、ワルツには、観賞用のものと、実用のものとの二とおりあるが、この《波濤をこえて》は、観賞用にも実用にも適した曲となっている。